ボイン川(アイルランド)
難易度 ★☆☆☆☆
所在地
行き方
ヨーロッパ、イギリスの西に位置するアイルランド。その首都であるダブリンの約50km北側を流れている川がボイン川です。
まずは、アイルランドへ行きましょう。残念ながら、アイルランドへは、日本からの直行便はありません。
仕方がないので、どこかを経由してアイルランドに行く必要があります。
【オランダ・アムステルダム経由】 私が使ったのはこの経路です。成田からアムステルダムへはKLMと日本航空の便がそれぞれ1日1便あります。
アムステルダムからダブリンへはエアリンガス(Aer Lingus)の便が1日5便あります。(2010年5月現在)
【イギリス・ロンドン経由】 ヒースロー空港経由の便があります。成田からヒースローまではBA、ヴァージンアトランティック、全日空、日本航空がそれぞれ1日1便あります。
ヒースロー空港からはエアリンガス、ブリティッシュミッドランド航空の便が1日18便!あります。
【ドイツ・フランクフルト経由】 成田からフランクフルトまではルフトハンザ、全日空、日本航空がそれぞれ1日1便あります。
フランクフルト空港からはエアリンガスの便が1日2便あります。
その他、いろいろな便があるかと思います。フィンランド・ヘルシンキ経由、ロシア・モスクワ経由など。安いのもあるでしょうから、研究の余地ありです。
レンタカーを借りて、ダブリンの空港を出発します。標識をたどると、高速のM1に乗れます。
北(ベルファスト方面)向きに走り、7番出口でN1ドロヘダ方面に乗り、見えた川がボイン川。
空港からボイン川まで35分と言われましたが、ゆっくり制限速度120km/hで走って車で50分というところです。
ダブリン市街を走らなくて良いので運転も楽です。
公共交通機関ですと、Bus Eireannのバスが、ダブリン空港 Atrium Road、8番バス停からドロヘダまで1日13便あるようですが、
ドロヘダはPick up onlyなので、ちょっと交渉が必要かもしれません。
ダブリン市街まで行けば、鉄道でドロヘダ駅まで行けます。ドロヘダ駅からボイン川まで1km弱歩きます。
今回は、なんと3日間ボイン三昧でした。それだけ、良いところです。1日目は上流、2日目は主要どころ、
3日目はちょっとマイナーどころですので、時系列で紹介します。
それでは、ボイン川の上流へ向かいましょう。N7沿いにあるキル(kill)に寄ってから、R407、R403と通り、
R402でエデンデリー(Edenderry)を通り、そこからR401を北上。そこでまずは最初のボイン川看板を発見しました。
上流なので、川幅が狭いです。牧場には牛がたくさんいます。
クロナード(Clonard)を超えたところで再びボイン川に遭遇します。
少し川幅が広くなってきました。
キネガッド(Kinnegad)、高速M4を超え、R161を走ります。
このあたりの道は結構狭く、同行者のH田氏曰く、「茨城の道を走っているようだ」と。
しかし、制限速度は80km/h。すぐに隊列の先頭になってしまいます。
追い抜きスペースはないので、抜かれはしませんが、日本なら40km/h制限の道路も
アイルランドでは倍速です。
ドノレを越えたあたりで再びボイン川が登場します。しかも看板付きです。
向こうのほうで、釣りをしている人がいます。
R161をひたすら進むとトリム(Trim)に到着します。ここはトリム城が良い感じの、
小さな田舎町です。
トリム市街とトリム城へのリンク。
さらにR161を進んでいくと、ナヴァン(Navan)という大きな都市に着きます。
ナヴァンには、アスラムニー城(Athlumney)があります。
アスラムニー城へのリンク。
そして、R153からそれて左に行くと、そこにはボイン・ロードがあります。
といってもたいしたことのない田舎道です。
この道をまっすぐ進むと、N2に出ます。左に曲がって北に行くとスレーン(Slane)です。
スレーン城も行きたかったのですが、時間がなく断念しました。
ここからN51で東に行くと、世界遺産、ブルーニャ・「ボイン」のニューグレンジ、ノウスが
あります。この日はもう夕暮れでしたので、翌日にとっておいて、ドロヘダに向かいます。
ちなみに、N51とM1の交差のラウンドアバウトで間違えてM1に乗ってしまい20km位
無駄に走ってしまいました。苦笑。
ドロヘダのB&B、オーリーハウス(Orley House)にチェックインして、オーリーハウスお勧めの、近くのブラックブル
(Black Bull)レストランでギネスで乾杯。お疲れさんです!
翌日はまず、ボインの世界遺産、ブルーニャ・ボインに行きます。朝早起きして
(といっても9時過ぎてましたが) ボイン川の南側にあるビジターセンターに向かいます。
オーリーハウスで詳しい道案内をもらったので、その通り進みます。
簡単に説明しますと、ドロヘダの駅から市街に向かう途中にドノレロードがありますので
T字を左折します。まっすぐ行くとM1を通過、ドノレにつきます。ここで雑貨屋の前を右折します。
そうすれば到着です。
ノウス(Knowth)へのリンク。
ニューグレンジ(Newgrange)へのリンク。
世界遺産を堪能した後、次に行くのはボイン渓谷、ボイン川の戦いの古戦場でしょう。
ドノレから案内板を頼りに北に行くと、ボイン川の戦いの古戦場に着きます。
ボイン川の戦いの古戦場(Battle of the Boyne)へのリンク。
ボインで癒され、ドロヘダへ戻ります。まあ、次は、ドロヘダの眺めでも堪能するべ、ということで
ミルマウント博物館 & マルテロタワー (Millmount & Martello tower) に行きます。
しかし、近隣の道路は路上駐車でいっぱい。なぜなぜ? と思っていたら微妙に狭い
路上駐車区画を発見。茨城の道は得意なくせに縦列駐車の苦手なH田氏に代わって
あんきょが路上駐車。東京人 & 秋葉原(微妙に岩本町が多い)のパーキングメーター
をなめんなよ! と思ったがヒュンダイ・サンタフェはでかい。厳しい…。でも10回くらい切り返して
なんとか駐車。横の住民に「今日はパーキングチケットいらないよ、ちなみに2台うしろが空いたよ」
と教えていただきました。止め終わってから言わないでおくれ…
なんでこんなに混んでいるのだろうと、不思議に思いながらタワーに行くと、賑わいが…
そう、今日は五月の祝日(Bank Holiday)、アートフェスティバルの日だったのです。
ということで、ドロヘダの祭りに参加します。
ミルマウント博物館 & マルテロタワー (Millmount & Martello tower) & アートフェスティバルへのリンク。
ドロヘダのお祭りを堪能し、市街に向かいます。ドロヘダ市街のボイン川の看板を探して…
しかし、その看板はありませんでした。うーん。ドロヘダにとってボイン川はあまりにあたりまえなのかな…
スーパーでお土産と食料品を買って、失意のままボイン川の河口へ向かいます。
上流ではジャンプして渡れそうなボイン川でしたが、下流では広大なボイン川になっていました。
河口でも釣りをしている方々がいます。日本でもありがちな光景です。しかし、ボイン川の看板はありませんでした。
宿に戻り、近くのブライアンズタウン(Bryanstown)で買い出しし、食事しました。
3日目はまずは同行者の、金が欲しいY田氏の要望により、ドロヘダの北にある、マニーモア(Moneymore)
へ行きました。Y田氏、ものすごくご機嫌です。さて、帰国してから稼げてますでしょうか。
ちなみになぜか広大な墓地と、普通の住宅街が広がっています。
続いて、ドロヘダの入口、セントローレンス門(St. Laurence's Gate)へ。アイルランドの歴史を感じます。
セントローレンス門(St. Laurence's Gate)へのリンク。
次に(諸事情により)ビヨーンと飛んで、タラの丘(Hill of Tara) に行きます。こいつはまるでWindows XPの
壁紙でざんす。のんびりしました。
タラの丘(Hill of Tara)へのリンク。
次に、メリフォント・アビイ(Mellifont Abbey)へ行きます。
メリフォント・アビイ(Mellifont Abbey)へのリンク。
次に、モナスターボイス(Monasterboice)へ行きます。
モナスターボイス(Monasterboice)へのリンク。
ボイン川を堪能して宿に戻り、Bryanstownのしゃれたインド料理屋で夕食をとり、
再び宿でビールでも…というときに携帯にメールが…!!
「予約していた便はアイスランドの火山の影響にキャンセルになりました。申し訳ありません。」
ええええええ。
どうするべえ。
船でイギリスに渡るかねえ。とりあえずインターネットつながるかねえ。
なーんて半分寝ながら(でもちょっと焦り)言っていたら、
Y田氏と宿のおねえさまとの会話が聞こえてきた。
宿のおねえさまにフライトキャンセルの話をしたら、調べて、明朝報告してくれることになった。
ありがたい。まあ、今日はどたばたしてもしょうがないから寝るしかないです。
ぐう。
翌日(4日目)、いつものしゃれたB&Bの食堂で朝食を食べるが、今日はにぎやかです。
なぜなら、宿のおねえさまとお話が…。
13:00までの便はキャンセルらしい。私の予約した
11:45のダブリン→アムステルダム便は運休。
しかも今日の午後のエアリンガス便はすでに満席…
やはり、今日は船でイギリスに向かうのか…と思っていた頃、
ベルファスト(北アイルランド)から、アムステルダムへのイージージェット(easyJet)便が空いているよ!
とのこと。あわてて予約を取ってもらう。私にはそんな手段があるとは、まったくの想定外であった。感謝するしかない。
しかし、時はすでに10:15。ベルファストの空港に13:30までにチェックインしないといけない。
レンタカーをダブリンに返してからだと間に合わない。
宿のおねえさまが交渉して、レンタカーをベルファストの空港の事務所に返してもOKなように手配してくれた。
レンタカーを当日、異国の地で返すことになるとは…
というわけで、予想だにしていませんでしたが、ドロヘダからM1を北上し、北アイルランドのベルファストに向かいます。
制限速度 120km/hジャスト、クルーズコントロールセット! 巡航速度で国境を越えると、
いつのまにか標識がマイル表示になっている、北アイルランドの道路を走り、
空港近くでポンド払いでガソリンを入れ、12:15にベルファストの空港に到着。
レンタカーの返却場所をトラックのおじさんに聞き、返却完了。
カウンターでむっとしたおねえさんに鍵を返し(追加請求は7,000円ちょっと)、チェックイン。
間に合った。すげー。奇跡でございます。
easyJetは機内食が有料なので、ひもじく我慢します。前日スーパーで買って余ったケーキを食します。
運転疲れでうとうとしているうちに、アムステルダムのスキポール空港へ到着します。
しかし、すでに出発の1時間10分前。予定より、さらにタイトなスケジュールになっていたのを忘れていました。
あわてて、KLM便のチェックインをします。ちなみに金がないのでまずは、ソウル便に乗ります。ぎりぎり間にあった!
あとは予定通り帰国するのみ。インチョン空港でビールで乾杯しました。(ええ。気が早いのですよ。)
今回は先進国でかつ、英語圏なので何も問題ないと思った、ボイン川制覇でしたが、
最後にちょっと自然のハプニングで盛り上げてくれました。めでたしめでたし。
オーリーハウスの、ブレンダおねえさま、本当に感謝です。写真がないのが残念です。
最後に。
ボイン川でぼいん
。お約束です。わっはっは。
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